4月20日〜22日、磐梯吾妻周辺へ佐藤夫婦、三木、そして一戸の4名で春山スキーツアーへ行って来ました。佐藤夫婦と三木はテレマークスキー、私は去年買った山スキーに革製の登山靴で初めての本格スキーツアーの参加でした。 前日から寒冷前線の通過中で、3日間とも非常に寒い日が続き、Tシャツ一枚での登り、滑走と言うわけにはいきませんでしたが充実した3日間でした。 20日朝5:30分、三木が自宅まで迎に来てくれて出発。佐藤夫婦と8:00に磐越道、五百川パーキングで待ち合わせをしていて、予定どおり8時過ぎ合流します。 今日はグランデコスキー場から西大嶺(1982m)へツアーに出かける予定でしたが、風が強くスキー場上部にガスがかかっていたため断念。午前半日券を購入し、ゲレンデスキーをしながら様子をみることとしました。 4月下旬の平日ということもありゲレンデはガラガラに空いていて、スノーボーダーが数名滑っている状態でした。 ゲレンデ上部はガスのため視界が悪く、気温が低いため雪が硬くて上手くスキーがずれてくれません。強いエッジングしようにも革製の登 山靴では足首が固定されないため、踏ん張りが利きません。スキーの 中心に乗り、ひざを深く曲げてターンするようにしました。 さすが三木は上手いですね。テレマークターンが決まり、スイスイ滑っ
午後になりガスが切れてきたため、佐藤さんが2度行った事が有るブナ林へ、2時間程のショートツアーに出かけました。アップダウンは有りましたが、シール無しで歩く事が出来ました。 山スキーは歩く時かかとを開放しますが、更に、革製登山靴は足首が曲がるため違和感無く歩く事が出来ました。ただ、多少靴の中でかかとが動くため、靴ずれが出来やすいですね。 初めての私にとっては方向感覚がまるで分からなくなりましたが、佐藤さんのガイドのもと、迷う事無くゲレンデに戻る事が出来ました。 宿は裏磐梯高原にある、佐藤夫婦お気に入りの あかねペンション。ログハウス風総木造で、ペンション内部もとても雰囲気が良く、料理がとってもおいしい所です。オーナー夫婦もアットホームな感じでとても親しみやすい方で、クロカンやテレマークスキーに力を入れています。 冬だけでなく、磐梯山登山や吾妻連峰登山の宿泊場所として使ってみたい場所です。
2日目はペンションオーナーがガイドしてくれる、浄土平・鎌沼湖を周るスキーツアーに出かけます。当日はペンションに宿泊予定の埼玉から来たカップルと一緒にオーナーの車で8:30に出発。磐梯吾妻スカイラインを走り、浄土平駐車場に10時過ぎに到着。 この日も気温が低く、真冬のスキーの身支度で出かけます。駐車場を出て直ぐにオーナーの指示に従いシールを付けて、一切経山(1949m)の谷筋を酸が平小屋を目指して登行します。 佐藤さんは楽しそうにガンガン先頭を切って登って行きますが、オーナーに飛ばし過ぎ、私(ガイド)より先を行かないでと注意されていました。 いつもより早いペース(オーナー談)で小屋に着いた後は、一切経山横の無名峰を目指し急な斜面をジグザクに登ります。30分程で稜線に出ると風が冷たく突き刺すような寒さで、1分としないうちに頂上を後にします。シールを外し、今登ってきた斜面を小屋あたりまで豪快に滑り降ります。 ここは山スキーの強みで先頭を切って私が滑り、その後をテレマークの三木が続きます。幅30〜40mの一枚バーンで、皆、思い思いにターンを決めながら滑降してきます。 全員滑り降りた後、前大てん(1911m)鞍部を目指して登ります。ここの鞍部で休憩・昼食です。目の前に凍った鎌の形をした鎌沼湖が見えます。風があまり当たらないためお湯を沸かし、ラーメンやコーヒーでのんびりと過ごします。 休憩後、オーナーと佐藤順子さんはそのまま鎌沼湖へ下って行きましたが、我々3人と埼玉のカップル2人は前大てんに登ってから滑り降りる事としました。この前大てんは山全体が斜面となっていて、どこを滑ってOKです。これがゲレンデスキーと違うところでしょうか。 鎌沼湖を巻いたあたりから緩い下りとなります。目の前には吾妻小富士(1705m)が綺麗に見えます。この頃になると雪も柔らかくなりスキーが程よくずれてくれるため、テレマークターンがきれいに決り皆さん楽しそうに滑ってきます。 最後に1箇所急な沢筋を滑り降り、無事駐車場に到着することができました。 再び 浄土平〜東吾妻山スキーツアーへ 3日目は当初滑らずに温泉だけ入って早めに帰ろうという予定でしたが、天気もまあまあの予報だったし、何しろ前の日が楽しかったため、同じ浄土平から東吾妻山(1975m)へ出かけることとしました。 前日一緒にツアーに出かけた埼玉のカップルを誘ったところ、行きたいとのことで一緒に行動することになりました。 9:30に浄土平手前の無料駐車に到着。早速シールを付けての登行です。
途中まで、前日下ったコースを快適に登ります。1時間程登ったあたりから東吾妻山直下の急登となり、更に密集した樹林帯となるため、木がうるさくて思うようにコースが取れなくなります。ここで各自バラバラになりますが、11時過ぎ、私が先頭で東吾妻山頂上に到着。皆、少しうんざりした感じで次々に到着しますが、頂上に着いてやっと笑顔に変わります。 頂上西側は冷たい風が強く、写真を撮るのがやっとという状態でした。風の当たらない東側で行動食を取ります。当初、反対側へ滑り降りる予定でしたが、樹林があまりにも密集していてうるさいのと、滑りを楽しみたいため、今登って来たコースを滑って降りる事にしました。 私のプラブーツの山スキーはここで威力を発揮します。凍った急斜面でも強いエッジングが出来、前の日とは全く違った滑りが出来ました。 先頭でガンガン滑り降りたため、途中、樹林帯が切れる広い斜面で皆が来るのをしばらく待つことになりました。ここで思った事は、天気が悪い時は得に、この樹林帯でお互いに離れないように行動しないと皆がバラバラになり、何処に居るのか分からなくなってしまう可能性があるという事です。各自笛を持つなどお互いの位置を確認しながら行動する必要があります。 20分程待って5人と合流出来、昨日と同じコースを豪快に滑り降ります。駐車場には1時半過ぎに無事到着しました。 ここで埼玉のカップルと別れ、我々は野地温泉に寄り汗を流して帰って来ました。 今回のスキーツアーでおもしろかった事は、革製登山靴とプラスチックブーツの違いを体験できた事と、シールの張りかた外し方、そしてしまい方などのシール登行を思いっきり体験出来たことでした。 来年はひざ上あたりの深雪を思いっきり滑り、誰も滑ってない斜面に自分だけのシュプールを残したいという思いにかられています。
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