奥会津 博士山・志津倉山
期間   2002.6.14〜6.16
 
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月 日    6月14日(金)夜行〜16日(日)

天 候    晴れ       

メンバー  佐藤定男・佐藤順子・星野・田沼・柴田・斉藤京・鈴木・永井

コース   
前夜 新松戸10:50――12:10宇都宮――宇都宮IC――那須塩原IC――2:00横川駐車場(仮眠)

       (15日) 横川駐車場7:00――8:10大成沢登山口8:20――8:40道海泣き尾根取付――

             9:50シャクナゲ洞門―――10:30尾根分岐――社 峰――11:10博士山山頂12:00――

             12:35尾根分岐――12:45近洞寺跡――14:15駐車場―――15:00昭和温泉(しやくなげ荘)
       
       (16日) しらかば荘6:00――6:30大沢登山口6:40――大沢コース分岐――7:30シャクナゲ坂取付――

             8:00屏風岩――三本松――ブナ平――8:40志津倉山山頂9:10――細ヒドコース――

             10:40大沢登山口11:00――南郷村山口温泉キララ29815:00――16:40鬼怒川温泉駅――

             19:30佐藤自宅


 年間計画で秋に予定していた、奥会津(博士山・志津倉山)を佐藤のワガママ(新緑を見たくなった)で、6月14(金)夜行発〜16日(日)に佐藤車の定員8名が参加し実施した。

 集合場所の武蔵野線新三郷駅で星野会長以下5名が乗車し22時50分に出発、途中宇都宮駅で柴田さんを乗せ、会津高原手前の横川パーキングにAM2:00に到着した。 雨もパラパラと降ったり止んだりの状態であったが、駐車場には東屋があり、その下にテントを2張り設営したため、雨の心配もせず安心して熟睡することができた。


(1日目) 博士山

 朝6時に起床し、朝食後7時に博士山登山口に向け出発。途中、舟鼻峠のカーブの連続に二日酔いと睡眠不足のためか、田沼さんが車酔いで体調を崩す事もあったが、8時20分に博士山大成沢登山口駐車場に到着した。

 山の峰々はガスに覆われているが8時35分に出発。10分程ブナ林と足元のヒダが覆い茂る新緑の中を歩くが、最後の水場から道海泣き尾根の急登がはじまる。
直登気味で鎖やロープのある急な登りは、樹齢800年もするヒノキやブナの大木に感動しながら、身体も慰められる思いであった。また、この急な登りで汗をたくさんかいたせいか、体調不良であった田沼さんも体調を取り戻してきたみたいだ。

 博士山名物のシャクナゲ洞門を過ぎると傾斜も緩くなり、尾根上分岐に10時頃到着。 社峰の手前で雨が少し降り出してきたため、雨具の準備をしたがすぐ止んでしまった。
山頂に近づくにつれ、我々グループを歓迎するかのようにガスも晴れ、11:10分に山頂に到着。山頂にいる間は明るく下界も時折見下ろせる状態ではあったが残念ながら遠望は見みられなかった。

 12時に山頂を後にし、途中、近洞寺跡を経由し予定時間どおり14時15分に駐車場に到着した。今夜の宿、昭和温泉しらかば荘に向け車を走らせたが、しばらくすると雨が本降りとなってきた。少し時間がずれればビショヌレとなったところだ。これもまだ一度も山行で雨の降られていない永井さんの神通力なのか、この峰々の神様に歓迎されたのか。

 昭和温泉しらかば荘の温泉は弱食塩系で源泉52度あり、大きな湯船にはお湯が溢れていた。最近多い循環式ではなく天然の温泉に今日の山行の疲れをとることが出来た。
 部屋は30畳ぐらいの部屋と女性用の部屋の2部屋であったが、星野さんを個室に、残り男女7名が一緒の大部屋で合宿を思い出させる。
 また、柴田さんの指圧教室がはじまり、全員、うっとりした気分で指圧を受けていた。温泉と指圧で身体もほぐれ気持よくなったのか、皆、早めの就寝となった。柴田さんほんとにありがとうございました。
 

(2日目) 志津倉山

 朝5時に起床。朝食後6時に予定どおり出発し、志津倉山大沢登山口に6時30頃到着した。駐車場は10台程度停められるが、まだ1台も停まってなく、我々が先行グループのようだ。
登山口にはコース全容の案内板とジェフリー君の慰霊碑、志津倉の鐘があり、沢沿いの道は博士山同様緑に染まるような道で、時折なく鳥の声に、まるでジャングルのようだねと誰かが言った。しばらくすると、右手に雨乞岩のスラブが見え二子岩コースとの分岐となるが、今回は大沢コースを直進する。1時間程で最終水場であるシャクナゲ坂の取付に着き、急登前のしばしの休憩をとる。

 
 シャクナゲ坂は鎖、ロープ、木の根をたよりの四輪駆動でこの岩尾根を一気に高度を稼いでいく。三本松までは右手が切れ落ちて高度感もあり気を抜けない。
 このあたりは、ガスが晴れていれば対岸には猫鳴岩が見えるなど展望が開けた景色の良いところでもある。 三本松を過ぎると傾斜も緩やかになり、ブナの林をしばらく行くとブナ平の稜線にでる。左に行くと志津倉山本峰だが、あまり歩く人がいないのかヤブ状態となっていた。



 稜線のなだらかなブナ林を10分程で志津倉山頂1234Mに到着。志津倉山の山頂は稜線上のブナ林の開けたところに二等三角点があった。山頂からは飯豊連峰や南方面には会津駒等南会津の山々の展望があり、晴れ間のでた山頂で、汗を欠いた衣類を日干しするなどのんびりと山上のひと時を楽しんだ。

 
 9時10分山頂を後にし、ブナ林の稜線を細ビドコースに向かう。細ヒドコースの下りは急斜面を一気の急降下。途中、鎖も取り付けてあるハシゴの下りを、皆慎重に後ろ向きで下って行くが、京子ちゃんときたら恐さ知らずなのか前向きでスイスイと下っていく。
 この岩場を過ぎると傾斜もだんだん緩くなり、ブナの美しい原生林を下っていく。 このあたりのブナ林は見事の一言であった。何度も立ち止まり、陽を透かした新緑の明るいブナ林に心が洗われるよな思いであった。

 予定どおり10時40分に登山口の駐車場に到着する。駐車場には5台程度の車が止まっていた。このコースは周回コースのため時間がずれれば途中登山者に合うことは少なく、まだ、手付かずの自然が残る会津の山らしい静かな山旅ができた。

 帰りは南郷村の山口温泉キララ289の日帰り温泉に立ち寄り昼食と汗を流す。 本日は父の日のため男性のみ入場料700円が500円で入場でき、雨にも降られずラッキーな山行を締めくくるようであった。

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