二日目: 空を見上げると雲一つない青空が広がっている。今日の予定は馬の背を経由して仙丈岳を目指すコースで展望が期待される。 朝食後、6時に出発、30分程で馬の背ヒュッテに到着するが、付近はダケカンバに朝日が浴びて眩しく光っていた。しばらくすると右に丹渓新道を分け、ゆるやかな登りをたどると、カールをまとった仙丈岳の全容がを目の前にした。遠くには中央アルプスの山容が朝の冷気に浮かんで見える。 仙丈小屋に到着した頃、山頂にガスが掛かったり消えたりしていたが、山頂に近づくにつれガスも上がり素晴らしい展望を目にすることが出来た。 しかし、北岳はガスに沈み頭だけチョコット覗かせていた。頂上はあまり広くなく、団体のグループも登ってきていたため早々に北沢峠に向け下山した。 仙水小屋には13時30分頃到着し午後の一時をのんびりと過ごした。 今日の小屋は布団1枚に3人とかなりの混雑であった。 三日目: 4時30分に出発、仙水峠に着く頃には少し明るくなってきたがガスも掛かり甲斐駒ケ岳も見えない。六方石からは岩場の直登コースを進む。岩場は少し濡れているが花崗岩のせいかあまり滑らない。しかし、注意しながらガスで展望のきかないルートを確認しながら山頂を目指す。 午前8時に山頂に到着したが、山頂にはまだ2〜3人位しかいない。 展望も無いため少し休憩したのち下山することとした。下山途中霧雨になってきたが、北沢峠に到着した頃には本降りとなってきた。 |